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レビュー:炭焙 鉄観音

  • ポン太 (Ponta)
  • Dec 13, 2019
  • 2 min read

(乾燥茶葉の写真)


お茶について

茶銘:炭焙 鉄観音

種類: 烏龍茶

産地:中国,福建省,泉州市,安渓県

品種:鉄観音

茶葉等級:特級

製茶:炭焙

7.31gを蓋碗で0分10秒抽出(95℃)



テイスティングノート

トップ:藁,土,黒飴

ミドル:ココア,ライチ

ラスト:おこげ,ほうじ茶,焦げた砂糖


茶葉

乾燥状態で、墨のように深い黒色をしており丸められている。ほうじ茶、黒飴のような香りがする。淹れたあとは、お香のような渇いた甘い香り、あるいは漢方のような甘さとほろ苦さを感じるような香り。茶葉は非常に黒く、硬くごわごわしている。茶葉の大きさは3〜4cmほどで、芽の部分も含まれているようだ。


感想

とあるお茶屋さんでおまけとしてもらったもの。

一回分毎にパックしてあり、計ってみると7.31gということで普段よりも多めの茶葉で淹れる。見るからに焙煎の深い、濃い黒色の茶葉は丸められている。

茶液は琥珀色で、藁のような香ばしい香り、土のような香り、また黒飴のような甘い香りを感じる。口に含むと、強い火の香りの中にライチのようなフルーティーな香りがほのかにする。味わいは、強い甘味と微かな酸味、そして優しい渋みと苦味が下支えする。また茶液はさらさらとして渇いた感じの感触。飲み込むと、おこげやほうじ茶のような香ばしさと焦げた砂糖の香りを強く感じ、口内に甘味と優しい渋みが残る。

二煎目では、一煎目よりも焙煎の香りは弱まるものの、依然として強い。味わいは渋みが強まりより重厚な印象となる。口に含んだ時の茶液の感触は滑らかになり、一方で飲み込んだあとの渇いた感じも強くなる。三煎目も、香りも味も二煎目と大きくは変わらず、香ばしさと強いコクがある。全く薄くなった印象はない。

全ての煎を通して、淹れたては焙煎の香りが強くたち過ぎており、冷めてからの方が均等のとれた味わいで美味しく感じられた。ここまでの重焙煎は、焙煎の風味が支配的すぎてそれ以外の風味を覆い隠ししまい、お世辞にも繊細な味とは言えない。しかし、焙煎由来のどっしりしたコクと香ばしい香りは親しみやすく、食事と一緒に飲んでも負けないだろう。

IG: grandguignol

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