レビュー:祁門紅茶【キーマン紅茶】
- 陽子 (Yoko)
- Jan 8, 2020
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キーマン(キームン)紅茶はウバ、ダージリンと並ぶ世界三大紅茶のひとつで、中国安徽省の祁門で手摘みで丁寧に作られた工夫紅茶。中国紅茶の中では最も世界的に知られており、イギリスでは特に人気が高く、女王のお誕生日の日にはキーマン紅茶が飲まれるそう。
キーマン紅茶は朝はもちろん午後に少し甘いものと一緒にいただくことも多い。少しほっとひと息ついてリフレッシュしたい気分だったある午後、中国みやげの揚げ菓子「麻花」とともにキーマン紅茶を飲むことにした。
お湯を注ぐ前に茶葉の香りを嗅いでみると、すでにマスカットのような甘く清らかな香りがして期待が高まる。 お茶の味をそのままストレートに味わえるよう磁器の蓋碗を使い、茶葉を5グラム、95度~100度の150MLほどのお湯を注ぎ、1分強くらい待つ。蓋を開けると、芳しい香りが湯気とともにふわっと立ちのぼった。この香りは「祁門香」と呼ばれ、蘭の香りとも評されている。お茶の色はきれいな赤褐色。
一煎目を一口飲むと、最初から全力を発揮したかのような華やかな味わい。タンニンが少ないため苦味、渋みはほどんどなく、後味がとてもよい。
二煎めは華やかさの代わりにコクとほんのりと甘さを感じるようになった。甘すぎないお菓子との相性が抜群。そして飲んでいくうちにおなかが温まってくるのが分かった。 完全発酵のお茶なので身体を温める作用も強く、またポリフェノールが発酵することにより分解され、胃腸もいたわってくれる
うっとりしながら三煎ほど味わい完全にリフレッシュでき、気力がみなぎってきた。お茶は単なる飲み物というだけではなく、お茶を淹れ楽しむ時間すべてが毎日の生活のなかの大事なスパイスになっているのだと改めて感じた。

IG: yangziintokyo
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