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白茶

  • 陽子 (Yoko)
  • Oct 29, 2019
  • 2 min read

福建省 福鼎白茶 2018年


 福建省の実家で白茶を作っているというお茶屋さんで飲んだのが白茶との初めての出会い。身体の中にすっと浸透するようなやさしい味で、その美味しさに感激したと同時に、身体にさまざまな素晴らしい効能があることを知り、飲んでいると自分自身の身体にもその変化を感じるようになった。効能は数えきれないほどあるが、例えば身体にこもった熱をさましたり、抗酸化作用、がん予防、血圧、血糖値、コレステロールを下げる、歯痛、美肌効果など。欧米では若返りのハーブティー、「ホワイトティー」として紹介されているそう。


 白茶は他のお茶と違い、蒸したり揉んだりする過程がなく、摘んで干すというシンプルな工程で作られており、それだけにダイレクトに茶葉の味を味わうことができる。低発酵でカフェインも少なく、身体への負担も少ないため、日常的に飲むのに適している。 


 白茶との出会いをきっかけに中国茶の世界にひかれ、毎日中国茶を飲む生活が始まった。

 

少し喉が痛いなと感じたある日、白茶を淹れて飲むことにした。

沸騰したお湯を少し冷まして(90℃)5グラムの茶葉の入った蓋碗に注ぎ、一分ほど待ってから蓋を開けると白茶の華やかで豊かな香りがする。お茶を淹れる過程のうち好きな瞬間のひとつは、一煎めを入れるとき蓋を開けその香りをかぐ行為。花のような甘くリラックスさせる香りは、白茶に含まれる成分テアニンによるもの。香りを吸い込み、期待を高めて一煎目を味わった。渋みがなくとがったところのないマイルドな味で、いくらでも飲めるような気がする。実際白茶は何煎も淹れることができ、二煎め、三煎めと、味の変化を楽しめる。1日白茶を飲んでいると翌日には喉が痛かったことを忘れていた。


 白茶は餅(びん)という固めた状態にして保存することでその味や効能が増すと言われており、「白茶は一年でお茶になり、三年で薬、五年で家宝になる」ということばもある。最近中国本土ではこの数年置いておいた「老白茶」が人気で、投資対象にまでなり価格がどんどん上昇しているそう。


 中国から白茶を持ち帰ってきたが、置いておくより早く飲みたいので、うちにある白茶は家宝になる前になくなりそうだ。

IG: yangziintokyo

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