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レビュー:通天香 360年 鳳凰鳥岽村

  • ポン太 (Ponta)
  • Dec 12, 2020
  • 3 min read

お茶について

名前:通天香 360年 鳳凰鳥岽村

種類:烏龍茶

産地:中国, 広東省, 潮州市, 鳳凰山

購入元:青蛾茶房


5.01gを蓋碗で0分15秒抽出(98℃)



テイスティングノート

トップ:レモンクリーム、ジンジャエール、ドライ龍眼

ミドル:水仙、白檀

ラスト:ジンジャージャム、ドライレモンピール、カスタードクリームのシュークリーム




茶葉

乾燥時の茶葉は3cm〜6cmほど、深く撚られていれ茶葉全体がバネのように螺旋形をしている。赤味がかった黒色をしていて縁は白っぽく、鈍く光っている。香りは香木を思わせるウッディな甘く乾いた香りをベースに、スパイシーかつフルーティーな香りがする。スパイスを加えた柑橘系のジャムや、ドライの龍眼のような香りがする。

三煎淹れたあとの茶葉は、4cm〜7cmほどで撚りを残したまま復元している。茶葉は深い青緑色と赤茶色が混ざっている。茶葉よりも乾いた印象香りがして、ドライの龍眼やお香のような香りがする。


感想

茶液は透き通ったオレンジ色で、複雑な香りを感じる。レモンクリームを思わせる柑橘の爽やかさと乳脂肪を思わせる甘み、ジンジャエールのような複合されたスパイスの爽やかな香り、そして、ドライの龍眼を思わせる少し苦味を感じるトロピカルフルーツの香り。口に含むと、水仙を思わせる花の香りと、白檀を思わせるウッディで乾燥した香りがする。鳳凰単欉というよりも、岩茶を連想する香りだ。味わいは、柔らかい甘みと、心地よい程度の渋みと苦味、

雑味はほとんどなく、コク、ボディともに強い。茶液の感触は水よりも重みを感じるが、サラサラと柔らかい。飲み込むと、ジンジャージャムを思わせる濃縮感のあるスパイスやドライレモンピールを思わせる爽やかな香りが鼻を抜ける。そして、焼けたシュー生地の香ばしさや、カスタードクリームを思わせる甘く濃厚な香りが口内に残る。

二煎目ではより華やかな香りがして、味わいも濃厚になる。香りはジンジャージャムのような爽やかな甘い香りと、白檀のウッディな香り、焼いた生地の香ばしい香りをより強く感じる。味わいは、一煎目ではほとんど感じなかった酸味をわずかに感じる。甘みと旨味をより強く感じ、口に含んだときのジューシーな感じ、飲み込んだ時の喉に残る充実感をより強く感じる。また、余韻でも、ジンジャエールのような爽やかな香りをはっきり感じられるようになった。

三煎目では香りは少しまとまり、ジンジャークリームや焼き菓子を思わせる印象になる。苦味をより強く感じるが、飲み口はかなりまろやかになる。

多くの香りの要素を持ったお茶だが、全体に一貫性があり、また味わいも充実していた。飲み込んだ時の喉の奥に残る充実感や鼻に抜ける香りはこのお茶の特徴だと感じた。単にフルーティやフラワリーな鳳凰単欉ではなく、まるで岩茶を思わせるような飲みごたえを持ったお茶だった。

IG: @grandguignol

 
 
 

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