お茶を飲んでみる
- ポン太 (Ponta)
- Jun 28, 2020
- 3 min read
これを書いている5月上旬時点ではまだ世界中で外出の制限がかかっていて、東京でも自粛という名の検疫によって多くの人が自宅での日々を過ごし、この時間をなんとか良くしようとあれこれと取り組んでいるのを見かけます。もとより自宅でお茶を飲んで過ごしている私のような人間にはそこまで致命的ではなく、かなり運が良かったといえるでしょう。ただ必然的にお茶を飲む時間も量も増えたことで、より手軽に美味しく飲むためのセッティングや方法をあれこれ試したので、今回はその紹介をします。この状況でお茶を始めようかなと思っている人の参考になればと思います。
美味しいお茶を飲むためにはどのような道具が必要でしょうか。例えば、Amazonでお茶の道具を調べると、以下の入門用セットが売られていました。
Suica 白磁 茶道具 本格的な中国茶道 工夫茶 茶芸 初歩/学校 15点セット
このようなセットは、茶道としてお茶を楽しむためには必要かもしれませんが、気軽に消費するお茶にこのような大きなセットは必要ありません。適当な温度のお湯と茶葉があれば十分美味しいお茶は淹れられます。道具が多ければ片付けも大変なので、可能な限り道具を減らしてみるとこのようになりました。

用意したのは、深皿、蓋碗、コップの三点、加えてもしあればケトルをそばに置くと便利です。実際にこの三点を使ってお茶を淹れてみましょう。今回は鳳凰単ソウの大鳥叶を入れてみます。
まずお湯を沸かします。お湯はたくさん使うので多目に沸かしておきます。お湯で蓋碗を予熱します。この時蓋もしっかり予熱しておきます。蓋碗のお湯を捨て、茶葉を入れます。茶葉を予熱するため、蓋碗一杯にお湯を注いで素早く捨てます。再び蓋碗一杯にお湯を注いで、適当な時間待ってからコップに注いで完成です。

先ほど書いたとおり美味しいお茶を淹れるためにはお湯の温度が重要です。例えば香りを重視する烏龍茶のような場合は、沸き立ての熱いお湯で素早く淹れることが多いです。そのため、たっぷりのお湯で蓋碗を温め、蓋碗一杯のお湯を注いでお茶を淹れます。

このように美味しく淹れるためには、執拗なくらい茶器や茶葉を予熱したり、蓋碗すり切りまでお湯を注いだりします。要らないお湯を捨てたり、お湯が蓋碗から溢れるため深皿があると便利というわけです。深皿はある程度水が溜められるものなら鍋でもボウルでもなんでもいいので、これから始める場合は蓋碗だけ購入するといいでしょう。蓋碗はAmazonで1000円程度から売られています。
蓋碗や深皿を用意するのも面倒だという人は、とりあえずこんな感じでもいいですよ。

この方法なら、必要なのはコップだけ。ただし、飲む時に口に入らないサイズで、お湯に浸けっぱなしでも渋くなりにくい茶葉を選ぶ必要があるのでちょっと注意が必要です。写真では雲南省の緑茶を入れています。でも、結局のところ茶葉さえあれば充分にお茶を楽しむことができます。
この期間で、人は政治、経済、あるいは医学的な合理性だけでは生きられない、文化は普段の生活では計れないほどプラクティカルな影響力があったのだということを感じています。余計なこと、些細な趣味や習慣が意図せず重大な意味を持っていたと感じている人は少なくないはず。なんとかこの時間を豊かに過ごすためお茶を初めてみてはどうでしょう。
IG: grandguignol
Commentaires